菊野祥希
Solo Exhibition

菊野祥希「trace the shadow」のPR用ビジュアル


■ステイトメント■

動作とそれにより出力される結果が頭で想定していたものと違う、ということがある。
自分の制作では、パソコンやスマートフォン等の描画ソフトでドローイング的に線を引くことから始まる。
それらは紙上に鉛筆の黒鉛と筆圧がある、といったような物質として残る訳ではなく、
手だけが空回りしたような動作とブラシツールによる普遍的な線のイメージが液晶画面上に残るのである。
それとともにソフト内での補正や反応されない部分があるため、実際の線のイメージは手の動きの通りではないのである。
また、それらの線を抽出や編集したり、支持体に物質として出力したりすることで、もとの手の動作からも離れてゆく。
そうした点から、手を動かした行為の跡ともののイメージとの差異が生ずる点に、描くことの身体性が現れるのだと考える。
本展のタイトルは、もとの線を引く動作の跡と出力されるイメージの関係から「trace the shadow」とした。

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