■ステイトメント■
私は日常系アニメの中にいるキャラクターが好きで、何故かというと彼・彼女たちが表現する日常は誰かが願った日常だからだと思う。
2018年に岡山を襲った西日本豪雨では、私は家の庭が浸水した程度だった。
しかし、殆ど雨が降ることのない岡山でこの様な水害が起きたことは私にとって水害を身近に感じさせた。
それ以降はずっと背景に川を描いてきた。
モチーフとなっているのは小田川と高梁川で、小田川と高梁川は、大きな高梁川に細い小田川が隣接している２つの川だ。
西日本豪雨では高梁川の水位があがり、防波堤が決壊、水が大量に小田川の方へ流れて被害が起きた。
今は高梁川と小田川の間により高い防波堤を建設中だ。
高梁川と小田川は本来とても綺麗な川だ。JR伯備線から見える景色はとても綺麗で、私の通学時のお気に入りだった。
高梁川付近にはキャンプや釣りが盛んだし、サッカーの試合などにも使われていた。住民にとって親しまれている川だ。
小田川の防波堤が完成したらこの場所を観光地にしよう、という計画も一時期は聞きいたが、すぐに聞こえなくなった。
そこには、地元で親しまれていた２つの川で起きた事を地元の人がどう受け入れて前向きになるかという気持ちが見えたような気がした。
近年で「キャラクター絵画」というジャンルが生み出され、キャラクターが描かれた作品が多くある。
キャラクターは一見「人間」だと思われがちだが、私は誰かが願ったかたちが「キャラクター」になると思っている。
誰かが願ったかたちがキャラクターとなり、私たちの世界で誰かが願った日常を送ってくれる事が、
アートが震災を受け継ぐひとつのかたちになるのではないかと思った。
I like the characters in daily life anime, and I think it's because the daily life they express is someone's wish.
During the western Japan torrential rain that hit Okayama in 2018, my garden was flooded.
However, the fact that such a flood occurred in Okayama, where it hardly rains, made me feel close to the flood.
Since then,I have been painting the river in the background.
The motif is the odagawa and takahashi rivers, which are two rivers with large and narrow odagawa adjacent to each other.
Heavy rains in western Japan caused a rise in the water level of the takayagawa river, a breakwater burst,
and a large amount of water flowed toward the odagawa river, causing damage.
A higher breakwater is under construction between the takahashi and odagawa rivers.
Takahashi river and odagawa river were originally very beautiful rivers.
The scenery seen from the JR Hakubi Line was very beautiful and was my favorite when I was commuting to school.
Camping and fishing were popular in the vicinity of the takahashi river, and it was also used for football games.
The river is very familiar to the residents.
Once the Odagawa breakwater was completed, there was a plan to turn this place into a tourist spot for a while, but it soon disappeared.
I felt that I could see how the local people would accept and be positive about what happened in the two rivers that were familiar to them.
In recent years, the genre of "character painting" has been created,
and there are many works that depict characters. At first glance,
characters tend to be thought of as “humans,” but I believe that “characters” are the shapes that someone wishes to create.
I thought that art could be one form of inheriting the earthquake disaster
when someone's desired form becomes a character and sends us the daily life that someone wishes in our world.
我喜欢日常系动画中的角色，因为他们所表现的日常是某些人所期盼的日常。
2018年，西日本强降雨袭击了冈山，我家的庭院被水淹没。
但是，在几乎不下雨的冈山发生了这样的水灾，这让我感到水灾离我很近。从那以后，我一直以河流为背景。
主题是小田川和大梁川，小田川和大梁川是大的大梁川和细的小田川相邻的两条河流。
西日本暴雨导致大梁川水位上涨，防波堤决口，水大量流向小田川方向，造成了灾害。
现在正在大梁川和小田川之间建设更高的防波堤。
大梁川和小田川本来是非常漂亮的河流。从JR伯备线看到的景色非常美丽，是我上学时的最爱。
大梁川附近盛行露营和钓鱼，也被用于足球比赛等。这是居民们熟悉的河流。
小田川防波堤建成后，曾有一段时间有人计划把这个地方作为观光地，但很快就听不见了。
在那里，我似乎看到了当地人如何接受在被当地人所熟悉的两条河上发生的事情，并积极向上的心情。
近年来诞生了“角色绘画”这一流派，有很多描绘角色的作品。乍一看，角色很容易被认为是“人”，但我认为，只要是别人希望的样子，就能成为“角色”。
谁祈愿的形式成为卡通人物，在我们的世界里过着谁祈愿的日常生活，这难道不是艺术继承震灾的一种形式吗?
■プロフィール■
宏美 Hiromi
1989 岡山県生まれ
2014 倉敷芸術科学大学 芸術学部卒
2014 カオス*ラウンジが開催したポスト・スーパーフラットでキャラクターアートに感化され、現在の作風に至る。
岡山に在住しながら活動する中、地方と都心でのアートの在り方にギャップを感じ、
地方にあるものを都心に、都心にあるものを地方にもっていけるような展示を企画している。
—企画した展示—
2021 「故郷」（新宿眼科画廊/東京）
2021 「みちくさ」（River coffee＆Gallary/東京）
2022 ドローイング展「ゆきどけ」(新宿眼科画廊/東京)
2022 「犬展」(プライベイト/東京)
2022 ドローイング展「ゆうだち」(新宿眼科画廊/東京)
—主な個展—
2021 「neo green」（OF/岡山）
2021 宏美個展（日和坂アート研究舎/石巻）
2022 「木森土」(GALERIE OVO gallery/台湾)
2022 「川のほとり/まち」(LIGHTHOUSE GALLELY/東京)
〔Twitter〕
＠h_hayakashi
〔WEB-site〕
https://h-hiromi-me.tumblr.com/
